K-BOSSの会

半僧半俗の姿勢で仏の教えを学ぶ

大人は毎日がハロウィン??〜「もっと欲しい」病と餓鬼の正体〜

皆様、こんにちは。

10月も終盤。私の務める保育園では、園児たちが手作りのマントや帽子を身にまとい、「お菓子をくれないとイタズラするぞ!!」と元気よく練り歩く季節になりました。可愛い「お菓子くれくれ星人」たちに囲まれる日常は、園長としても微笑ましいものです。

しかし、ふと自分たち大人に目を向けてみると、どうでしょう。私たちは一年中、心の中で「トリック・オア・トリート」と叫んでいないでしょうか。

私が代表を務める若手経営者の勉強会「K-BOSSの会」でも、形を変えて同じような葛藤がよく話題に上がります。「もっと売上が欲しい」「もっと評価されたい」「SNSでもっと『いいね』が欲しい」。キャンディが、お金や地位、他者からの承認にすり替わっただけで、私たち大人も立派な「くれくれ星人」です。希望通りのものをもらえないと、不機嫌になったり、誰かに八つ当たり(イタズラ)をしたりしてしまいます。

仏教では、この「いくら得ても満足できず、もっともっとと渇望する状態」を「餓鬼(がき)」と呼びます。餓鬼はお腹が山のように大きいのに、喉は針のように細いとされています。だから、どれだけ飲み込んでも決して満たされることがありません。現代社会は、スーツを着こなした立派な「餓鬼」たちで溢れているのかもしれません。

では、このエンドレスな「餓鬼道」から抜け出すにはどうすればいいのか。仏教が示す特効薬は「布施(ふせ)」です。

布施とは、見返りを求めずに「与える」こと。実はお金や物に限りません。笑顔で挨拶をする(和顔施:わげんせ)、相手を思いやる優しい言葉をかける(言辞施:ごんじせ)。これらも立派な布施です。

「欲しい、欲しい」と自分に向かっていた矢印を、「どうすれば目の前の人が少しホッとするか」へと外に向けた瞬間、渇ききっていた心にフワッと涼しい風が吹き込みます。

今年のハロウィン。何かを「もらう」側から、ほんの少しだけ「与える」側に回ってみませんか??

私も当日は、園児たちに負けないくらいの満面の笑みで、お迎えに来るヘトヘトの親御さんたちに「一日お疲れ様でした!」と、心の中の特大キャンディを添えてお声がけしようと思います。

今週末も、ご自身のペースで穏やかな日常を味わっていきましょう🎐

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